こんにちは!相宮です。
私の推し漫画『アフターゴッド』の感想を書いていこうと思います!
『アフターゴッド』が気になっている方、感想を共有したい方の参考になれば幸いです。
本日は7巻の感想になります。
6巻の感想はこちら→『アフターゴッド』6巻感想
作者・江野朱美先生について
『アフターゴッド』の作者である江野朱美先生は、大変繊細かつ迫力のある画風が特徴の漫画家です。
やや劇画調なタッチで心理描写にとても長けています。さらに細かな伏線と回収の気持ちよさで一気に読ませてくれます。
また哲学的・抽象的な語りが多く、読者を思考の渦に引き込むのが大変上手い作家です。考えることが好きな方にオススメです。
本作以前は江野スミ名義で『亜獣譚』『たびしカワラん!!』『美少年ネス』を連載していました。どれも傑作ですので、よかったら読んでみてくださいね。
『アフターゴッド』について
7巻あらすじ
神の居場所が危険区域となっている東京。時永による決死の「取引」により、無事帰還を果たした少女・和花だったが、故郷へ戻ることを命じられてしまう。その前に、念願だった時永とのデートを実現させたものの、和花の中のアルラが顕現。時永はアルラに対し、自身の本性について告白を……?
『アフターゴッド』7巻 裏表紙より
※以下、ネタバレありのあらすじです
なんとか帰還を果たしたものの早急に佐賀に帰ることを命じられた和花は、最後に時永とのデートの約束を取り付ける。しかしデート当日、時永の血液によってアルラが顕現。時永は密室を利用してアルラに驚くべき本性を露わにするのだった。場面は変わり、谷古宇の過去が明かされる。
7巻の内容は上記のようになっております。衝撃が走りました。もう誰を信用したらいいのか分からない。
感想
アルラ卒倒巻。
時永さん、杖ついてる……。顔の痣も眼帯で隠せなくなってしまったので頭巾のようなものに変わってますね……。侵食されているのが痛々しいです……。
と思ったらこの展開ですよ!!!
ちょっと、もう、今、何も信用できません。
あ、いえ、時永さん、取引のあたりから危険な香りはしていましたが……。デンジャラスが過ぎます。序盤のかわいい男はどこへ行っちゃったの!?理解が追いつきません!!!好き!!!
正直何も知らない和花ちゃんが不憫案件すぎます。知らない方がいいのかもしれないけど……。うん。知らない方がいいことってあるよね。大人同士(?)で解決、よろしく……。
あとパフェ爆食いして頭キーンってなってるアルラさんかわいいね。完全に時永さんに振り回されてますやん。
そしてその裏に現れた谷古宇さんですが、この巻では彼女の生い立ちやアフアズとの関係を知ることができました。全盲の谷古宇さんの視点から描かれる世界のタッチが独特でずっと見ていられます。
谷古宇さんのお母さんは不思議な人ですね。人を惹きつける天性の才能があった人なんでしょうね。そんな大好きなお母さんのために、谷古宇さんも……。親子ではありますが、やったことを考えると彼女もある意味信者と言ってもいいのかもしれません。慕われる人というのもつらいものです。
アフアズと谷古宇さんとの関係も分かりました。こういう知り合い方だったんですね。以前ヲロカピが、下水の混ざった海水を飲むと知識を習得できると言っていました(文脈的に、生物の個人情報が入っているからだと思います)。つまり谷古宇さんはアフアズを知らないうちに育てちゃったってことですかね……?なかなか罪深いですね。
それにしても、ヲロカピが登場すると安心する自分がいます。登場当初はこんな癒しポジションになるとは思っていませんでした……。皆どこか人間を超越した精神性を持っている中で、ヲロカピが一番人間らしい気がします。神ですが。
7巻の表紙は谷古宇さんです!『箱』に入って、静かな雰囲気です。ちなみに谷古宇さんが作り出す箱の正体は、この巻で谷古宇さんに襲撃された対神研のメンバーが見破っていますよ。裏表紙にはアフアズと鯉もいますね。陽の差し込むような銀印刷も素敵です。
以上、衝撃の7巻の感想でした。
『アフターゴッド』は、小学館のアプリ『マンガワン』で無料で読めます。
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