あなたにオススメの市川春子作品は?

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こんにちは!市川春子ファンの相宮です。

市川春子先生の作品が気になっている……もしくは誰かに教えたいけど何をオススメしたらいいか迷う……。
そんなあなたのために、市川春子オススメ作品チャートを作りました!
質問に答えるだけで、あなたにピッタリな市川春子作品が分かります!!!

ネタバレはないのでお気軽にどうぞ!

チャート

リンクをクリックすると次の質問/結果に飛べます!

Q1.読むなら長編!
はい→Aへ
いいえ→Q2へ

Q2.どちらが読みたい?
恋愛に近いもの→Q3へ
家族・友情に近いもの→Q4へ

Q3.好きなのは?
少年→Q5へ
乙女→Q6へ

Q4.家族愛に弱い?
はい→Q7へ
いいえ→Q8へ

Q5.恋心は
自覚している方がいい→Dへ
無自覚な方ががいい→Eへ

Q6.好きな雰囲気は?
ほろ苦→Bへ
さっぱり→Cへ

Q7.より惹かれる単語は?
永遠→Fへ
別離→Gへ

Q8.より好きなのは?
男と男→Hへ
女と女→Iへ

結果

A…宝石の国(連載作品)

【あらすじ】
人間が滅んだ遠い未来、不死の性質を持つ「宝石」たちが地球に存在した。彼らは月より襲い来る「月人」と戦い、これを退けながら長い時を過ごしていた。
宝石のひとり・フォスフォフィライトはその脆さ、不器用さから永らく役割を与えられずにいたが、ある日”博物誌を編む”という仕事を任される。それをきっかけに、物語は回り出す。

【ひとこと】
現在唯一の長編作品世界観の美しさや作り込み、キャラの無邪気さ、それ故に回る運命の歯車……が読者の心を惹きつけてやまない、恐ろしい作品です。
主人公が自らの身体と精神性を徐々に失いアイデンティティーを欠いていく様は、見ていて非常に辛いものがあります(褒めています)。
伏線が何気ない台詞・イラスト・果てはカバー下にまで組み込まれており、考察すると+αで面白さが増します。
仏教モチーフなので仏教が好きな方も是非。

B…25時のバカンス(『25時のバカンス 市川春子作品集Ⅱ』収録)

【あらすじ】
20歳になる弟・甲太郎の誕生日のお祝いに、休暇を取って久々に会うことになった姉・乙女。海洋研究学者である乙女は、カメラマンの甲太郎を「撮ってほしいものがある」と呼び出す。約束は、ごく浅い海に、25時。

【ひとこと】
表題作。短編の中でも前後編に分かれており読み応えアリ。主人公の乙女さん(名前です)がとにかく可愛いです。読み返せば読み返すほど愛しくなる不器用な愛がここにあります。人生のアルバムをめくるような、甘く切なく苦い物語

C…三枝先生(単行本未収録・電子書籍限定)

【あらすじ】
美人でセクシーな養護教諭の三枝先生と、真面目な保健委員長の貝阿弥くん。貝阿弥くんの卒業も間近な頃、保健委員として最後の巡回に出たふたりはその足で食事に行く。そこでこぼれ出た言葉とは……。

【ひとこと】
ジャンル分け不能作品。恋愛作品ではない気がします(チャートとは?)。単行本未収録で長らく幻の作品でしたが、ついに電子書籍化されました。序盤は甘酸っぱい学園ストーリーですが、物語は意外な方向へ展開します。爽やか!軽やか!春子節全開!孤独を少し分かち合う、優しい短編です。

D…星の恋人(『虫と歌 市川春子作品集』収録)

【あらすじ】
主人公である少年さつきは、叔父さんの家で見知らぬ少女つつじと出会う。そこで聞かされたのは、さつき自身が人の形をした植物であることと、つつじがさつきの指の欠片から成長した少女だという衝撃的な事実だった。

【ひとこと】
こんな……こんなことがあるか……(語彙喪失)。可愛らしいビジュアルに反してストーリーは結構容赦ないですね。恋のトライアングルが心をグサグサと刺してきます。絶え間なく変化するつつじの表情が魅力的です。純朴さと妖艶さが同居した物語。

E…ヴァイオライト(『虫と歌 市川春子作品集』収録)

【あらすじ】
飛行機の墜落事故から生還した未来とすみれ。事故の衝撃で記憶喪失状態の未来と、ひどい静電気体質のすみれは、ケンカしながらも山を下りようとするが……。

【ひとこと】
ジャンル分け不能作品その2。個人的には「執着」が近い気がしますね。読後我々は何も為す術なく放心することしかできません。この作品は解釈の幅が広く、読後に誰かの考察を読んでみると二度死ぬのでさらにおすすめです。筆者の考察記事はこちら

F…日下兄妹(『虫と歌 市川春子作品集』収録)

【あらすじ】
少年・日下雪輝は古道具屋で動くタンスのネジ当てを見つける。そのネジ当てはどんどん形を変え、やがて知能を持ち言葉を話すようになる。雪輝はそれに陽向(ヒナ)と名付け、奇妙な共同生活を始める。

【ひとこと】
ザ・王道。日下兄妹というタイトルが本当にふさわしい作品です。家族ものが好きならこの作品はとても気に入るのではないでしょうか。登場人物たちの掛け合いはコメディチックで楽しいですが、読破する頃にはハンカチ必須。じんわりと胸に来る名作です。

G…虫と歌(『虫と歌 市川春子作品集』収録)

【あらすじ】
昆虫の模型作りを仕事とする長兄・晃とともに暮らす次兄うた、末妹ハナ。ある日、3人の家に触角と翅を持つ男が現れる。彼の正体は晃が試作した人型昆虫で、長い間海に沈んでいたところを”帰巣した”ようだが……。

【ひとこと】
表題作。上の『日下兄妹』が王道ならこちらは変化球の家族ものですね。例えるなら日没時のような、独特な余韻の残るお話です。一筋縄では行かないラストの展開が胸に爪痕を残します。喜びとも悲しみともつかない、市川春子ワールド全開の作品です。

H…月の葬式(『25時のバカンス 市川春子作品集Ⅱ』収録)

【あらすじ】
世を厭い受験から逃げ出した天才少年は、行き着いた土地で謎の「王子」と出会う。少年は捜索の手から逃れるため、王子の弟と周りに偽って一時をともに過ごす。すると王子は、自らのある重大な秘密を少年に明かす。

【ひとこと】
冬の田舎町へ逃避行という舞台設定のためか、それとも王子の秘密のためか、終始どことなく寂しい雰囲気が漂っており、それがこの作品独特の空気感を作っています。北の果てで寄り添うふたりの寂しくも優しい物語です。ちなみに集合体恐怖症の方はちょっと注意。

I…パンドラにて(『25時のバカンス 市川春子作品集Ⅱ』収録)

【あらすじ】
土星の衛星・パンドラに設立された女学院。不良生徒のアジトで日常を過ごすナナは、口のきけない新入生ロロに何故か慕われ、ともにアジトに入り浸る学生生活を送る。1年後のナナの卒業式当日、部屋にはロロへの置き手紙が残されていた。

【ひとこと】
宇宙の女学院という閉鎖的な学園生活。少女モラトリアムなどの言葉が好きな人にはひときわグッとくると思います。言葉を持たないロロがナナとの距離感を絶妙なものにしています。ロマンチックで胸に刻みたい台詞が多い、繊細にきらめく作品です。

いかがでしょうか?読んでみたい作品は見つかりましたか?
興味が湧いた方は、市川春子先生の作品にぜひぜひチャレンジしてみてくださいね! 

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